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血液型で体質が決まる?

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血液型で体質が決まるとは?

太古の昔から、血液は自然のエネルギーとしてわたしたちの生命を司ってきた。
肉眼でみることはできないが、一滴の血には人の遺伝子コードのすべてが含まれている。
DNAの設計図は損なわれることなくわたしたちの体のなかで複製され、血液のなかで永遠に生き続ける。


わたしたちの血液は何万年にもわたる遺伝的な記憶を持っている。
暗号の形にプログラムされた様々な遺伝子情報が祖先から伝えられているのだ。
今さかんにその暗号を解読しようとする研究がおこなわれている。

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血液型もその暗号のひとつだ。


解読に成功すれば、血液の謎とその重大な役割が明らかになるはずだ。
肉眼で見ると、血液はただの赤い液体でしかない。


だが、顕微鏡でのぞいてみるとそれが様々な構成要素から成り立っていることがわかる。
赤血球のなかにはヘモグロビンという鉄を含んだたんぱくがあり、酸素を運んだり赤い血の色をつくる働きをしている。


白血球は赤血球より数はずいぶん少ないが、警戒を怠らない軍隊のように休みなく体中を駆け巡り、病原菌と闘っている。

様々な構成要素から成るこの生きた液体には、各組織に栄養分を運ぶたんぱく質、出血時に血液を凝固させる血小板、免疫系を保護する血莱も含まれている。

血液型の持つ重要性

献血をしたり輸血を受けたことのない人は、自分の血液型を知らないとい、『ノこともあるだろう。
ほとんどの人は、急患として病院に行くことでもないかぎり、血液型など自分の生活には関係ないと思っているものだ。


だが、その興味深い進化の歴史について前の項で説明したとおり、次々に変化する生活様式や環境や食生活に適応し生き延びてきた人類を常に陰で支えてきたのが血液型なのである。


血液型がこれほどの影響力を持っているのはなぜだろうか?何万年も前の話ではなく、現在、血液型は人が生き残っていくためにどんな役割を果たしているのか?血液型は人の全免疫系の鍵を握っている。


ウイルス、バクテリア、病原菌、化学物質、ストレスなど免疫系の働きを批なうおそれのある外からの侵入物を排除する役目を持っているのが血液だ。


免疫を意味する英語のimmuneという言葉はラテン語のimmunisから来ており、これはローマ帝国にあった町の名前からつけられた。


英語のimmuneには免税という意味があるとおり、この町には税金がなかった

(血液型が免税の恩恵をも与えてくれればこんなに素晴らしいことはないのだが)。

免疫系は「自己」を見分け「非自己」を攻撃する。
これは非常に大切な働きである。
この機能がなければ、免疫系は間違って体内の組織を攻撃してしまったり、危険な微生物を体内に取り込んでしまうことになる。
免疫系の働きは極めて複雑だが、基本的な働きをひとくちで説明すると「仲間」を識別し「敵」を撲滅するという二つの機能に要約される。
言い換えれば、人間の体は招待状を持った人しか入れないパーティーのようなものだ。
替備員は正式な招待状を持っている客だけをなかに入れる。
招待状に不備があったり、招待状を持っていなければ決してなかに入ることはできない。

血液型の決定因子

人の免疫系は、体内に入ってきた物質が異物かどうかを見極めるため、非常に高度な識別能力を授けられている。
識別にはいくつかの方法があるが、そのなかのひとつは人の細胞に含まれる抗原という物質を使った方法だ。


単純な構造のウイルスから我々人間にいたるまで、生物はすべて固有の化学的設計図を持った抗原を持っている。


人が持っている最も影響力の強い抗原のひとつが、血液型を決定する抗原だ。
違った血液型の抗原同士は通常お互いに排除し合うが、これこそが免疫系の持つ非常に優れた防御機能である。


疑わしい物質(バクテリアなどの異質な抗原)を発見した免疫系はまず自分の血液型の抗原にその物質が味方であるか敵であるかを伝えるのだ。


血液型によって抗原の化学構造が異なる。
血液型の呼び方は、赤血球の表面に存在する抗原の違いによって決められた。

 

血液型抗原の構造をわかりやすく説明しよう誘一細胞の表面から虫の触覚のようなアンテナが外に向かって突き出している様子を想像してみてほしい。


このアンテナはフコースという糖が長く鎖状に繋がったものだ。
そしてこのアンテナだけを持つのが最も単純な描造の血液型、O型である。
血液型が最初に発見されたとき、研究者たちは「抗原を持たない、ゼロの血液型」という意味でO型という名前をつけた。


この触覚に抗原がくっつくとA、B、ABの血液型になる。


・A型は、N‐アセチルーガラクトサミンというアミノ糖がフコースにくっついたもの。


・B型は、D‐ガラクトサミンというアミノ糖がフコースにくっついたもの。


.AB型は、N‐アセチルーガラクトサミンとDlガラクトサミンの二つのアミノ糖がフコースにくっついたもの。

 

基本となるO型はフコースのみ。
A型はフコースにN-アセチルーガラクトサミン。
B型はフコースにD-ガラクトサミン。
AB型はフコースにN-アセチルーガラクトサミンとD-ガラクトサ
ミン。

血液型には、Rhプラス/マイナスや分泌/非分泌などほかの分類方法もあるではないかと思う人もいるだろう。
通常、自分の血液型をいうときには「A型のRhプラスです」とか「O型のRhマイナスです」と表現する人が多い。
だが、ABO式以外の分類法は比較的重要度が低い。
血液型因子の九○%以上はABO式にかかわるものだ。
ABO式にかぎって話をすすめていきたい。

 

抗体(免疫細胞がつくるスマート爆弾)

血液型抗原は、外から異なった抗原が侵入してくると、その抗原に対抗する抗体をつくる。
抗体とは免疫細胞がつくりだす特殊な化学物質で、外から侵入してきた抗原にくっついてそれを破壊する働きを持っている。

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抗体は細胞がつくったスマート爆弾の則鮮伽峠識寧毒極祉鮮辿のようなものだ。
人間の免疫細胞は様々な抗体をつくりだすが、どの抗体もそれぞれ決まった抗原を識別し攻撃するようにプログラムされている。


外部からの侵入者は自分の抗原を人体に気づかれないような新しい形に変化させようとし、免疫系はそういった侵入者たちと休みなく闘いながら、十分な数の抗体を常に用意しているのだ。


侵入してきた病原菌の抗原を抗体が発見すると凝集反応が起こる。
つまり、ウィルスの抗原に抗体がくっつくとその抗原は高い粘着性を持つようになる。
異形の細胞やウイルス、寄生虫バクテリアなどにこのような凝集反応が起こると互いにくっつき合うため、容易に体外へ除去できるというわけだ。
病原菌が体内に侵入できるのはその表面が滑らかなためなので、凝集反応は非常に効果的な防御手段となる。


凝集された侵入者たちは手錠につながれた犯罪者のようなもので、自由に動きまわられるよりはこのほうがずっと安全だ。
異形の細胞、ウィルス、寄生虫バクテリアを発見した抗体は、識別や除去作用を容易にするためにそれらをひとまとめにしようとするのだ。


血液型抗原と抗体の働きは、病原菌などの異物を発見するだけではない。
今から百年ほど前に、オiストリアの高名な病理学者力iル・ラントシュタイナー博士が、血液型抗原がほかの血液型に対する抗体をつくりだすことを発見した。
博士のこの画期的な発見で、違う型の血液を輸血することができない理由が明らかになった。
それ以前は、輸血の成功や失敗は運まかせというふうに考えられていたのだ。
うまくいく場合もあれば、そうでない場合もあるのが当たり前だった。
博士の研究のおかげで、今は合う血液型の組み合わせと合わない血液型の組み合わせがわかっている。


ラントシュタイナー博士の研究で、次のような事実が明らかになった。
・A型はアンチBの抗体を持つ。
A型の血液はB型の血液を拒絶する。


・B型はアンチAの抗体を持つ。
B型の血液はA型の血液を拒絶する。
つまり、A型とB型の間で輸血をすることはできない。


.AB型は抗体を持たないため、ほかのすべての血液型を受けつける。
しかしAB型の血液はA型とB型両方の抗原を持つため、ほかのどの血液型からも拒絶される。
つまり、AB型はどの血液型からも輸血を受けることができるが、AB型の血液は同じAB型にしか輸血することはできない。


.O型はアンチAとアンチBの抗体を持つ》O型の血液はほかの血液型すべてを拒絶する宗一つまり、O型は同じO型からしか輸血を受けることはできない。
しかし、A型やB型の抗原を持っていないため、どの血液型にも輸血することができる。
O型の人は誰に対しても血液を提供できるとい、うことだ。
ほかの血液型に対する拒絶反応は、免疫系の働きのなかでも最も激しい。
その凝集作用の激しさは、ガラスのスライドで観察すると裸眼でもはっきりとわかるほどだ。


ほかの抗体がつくられるにはほとんどの場合、何らかの刺激(ワクチンの投与や感染など)が必要だが、血液型抗体の場合は刺激などなくても勝手につくられる。
出生時にある程度の抗体がつくられ、生後四カ月も経つ頃には既にほとんど大人と同じ量の抗体がつくられている。


凝集作用に関してはさらに興味深い現象がある。
食品のなかには、特定の血液型の細胞に凝集作用(拒絶作用にも匹敵するほどの激しい反応)を起こすものも少なくない。


ある種の食品は特定の血液型の細胞には有害な働きをするが、そのほかの血液型の細胞には有益に作用するということだ。


実際、これらの食品はA型やB型の特性に類似した抗原を持っている。
この凝集反応の違いで、血液型と食事の因果関係が科学的に証明できる。


しかし、血液型と食事の関係はこれほど画期的な発見でありながら、今までほとんど無視されてきた。
最近になってようやく、一握りの科学者、医者、栄養学者によって、研究が始められたばかりなのだ。

 

 

レクチンと食物との関係

食物を食べると血液と食物の間で化学反応が起こる。
この反応は我々が祖先から遺伝的に受け継いだものだ。


信じられないかもしれないが、二十世紀も終わろうとしている今日においてもまだ、我々の免疫系や消化器官は同じ血液型の祖先が食べていた食事の傾向を忘れずに覚えている。


レクチンという物質のおかげで、この遺伝的反応が実際に起こっているのを証明することができるレクチンは食品に多く含まれているたんぱく質で様々な種類があるが凝集作用を持ち、血液に影響を与える。


有機体はレクチンを使って、ほかの有機体にくっつくことができる。
多くの微生物だけでなく人間の免疫系も、便利な接着剤であるレクチンを利用している。


たとえば、肝臓の輸肝管の細胞は表面にレクチンを持ち、バクテリア寄生虫を吸着する。


バクテリアなどの微生物もその表面にレクチンを持っており、それを吸盤のように使って人体の器官にくっつくのだ。
ウイルスやバクテリアの持つレクチンはある特定の血液型を好み、その型の血液を持つ人の器官に吸着することがよくある。


食物に含まれるレクチンも同じだ。
あなたが食べた食物のレクチンが、あなたの血液型抗原に拒絶反応を示した場合、そのレクチンは体の器官(腎臓、肝臓、脳、胃など)に吸着してまわりの血球を凝集し始める。
食物に含まれるレクチンの多くは、血液型抗原に非常に類似した性質を持っており、血液型によっては拒絶反応を起こすのだ。
たとえば、B型抗原に類似した性質を持つ牛乳をA型の人が飲むと、拒絶反応として凝集が始まってしまう。


レクチンが体内でどのように凝集作用を起こすのかを示すよい例を紹介しよう。
A型の人が、らい豆を食べると、らい豆そのものは消化され栄養として体内に吸収される。


だが、そのレクチンは消化されずに、胃壁や小腸の壁に取りつくか栄養分と一緒に血管に吸収されてしまうのだ。
レクチンによって体のどの器官で凝集作用を起こすかは違ってくる。
消化されなかったレクチンは体内のどこかにとどまり、その付近の細胞にくっついてしまう。


そして、その細胞を異物として排除しようとして凝集作用を起こす。
これがもとで、過敏性腸症候群や肝硬変や腎臓の血流障害など様々な病気が

 

発生するのだ。

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レクチン!………危険な接着剤

一九七八年にロンドンの路上で起こったゲオルギー・マルコフの奇妙な事件を覚えているだろうか。
バスを待っていたマルコフはソ連KGBの工作貝に殺された。
遺体は解剖されたが、どのような手口で殺されたのか初めのうちはよくわからなかった。


徹底的な調査の結る果、マルコフの足から小さな金色の玉が発見され、その玉にヒマの種子から採れるリシンと露いう有毒なしクチンが染みこませてあることがわかった。
リシンは謎力な凝集素で、ほんの齢わずかな量でも赤血球をあっという間に大きな塊に凝集させ血管を塞いでしまい人を死に至蹴らしめるのだ。
リシンを使えば即時に人を殺すことができる。
漣幸いなことに、食品のなかに含まれるレクチンのほとんどは致命的なほどの毒素を持ってIいるわけではない。


しかし、数々の疾病の原因となることも少なくない。
特に、特定の血液華型に反応するレクチンには注意が必要だ。
ほとんどの場合、わたしたちの免疫系はレクチン第の害を防いでくれる。
わたしたちがふだんとっている食事に含まれるレクチンの九五%は体岬内から排除されてしまうのだ。


だが、残りの五%は血液のなかに侵入し、赤血球や白血球を凝集させ破壊する。
レクチンの働きは消化管のなかではもっと活発になる。
食品アレルギーの症状にも似ているが、敏感な腸の粘膜に激しい炎症を起こすこともよくある。
特定の血液型に反応するレクチンの場合は、少量でも非常に多くの細胞を凝集させてしまう。


どの食品も危険だというのではない。
レクチンを多く含むのは、豆類、魚介類、穀物、野菜である。
だが、それらの食品をまったく口にしないというわけにはいかない。
血液型に反応して凝集作用を起こすレクチンさえ避ければよいのだ。
たとえば、グルテンは小麦などの穀物に含まれるよく知られたレクチンだが、小腸の壁に凝集反応を起こし、血液型によっては腸にひどい炎症を起こしたり、腹痛を伴う過敏性腸症候群になったりする。


特にO型の人にそういった症状が現われやすい。
食品によってレクチンの種類は異なる。
たとえば、小麦に含まれるレクチンと大豆に含まれるレクチンの椛造は異なり、それぞれ組み合わせの違う糖にくっつく。


小麦も大豆も病気の原因となるか優れた栄養素となるかは血液型によって異なるのだ。
神経組織は食物に含まれるレクチンが引き起こす凝集反応には非常に敏感だ。
そのため、運動過剰症などある種の神経疾患には、アレルギー源となる食品を除去した食事を勧める研究者もいる。


ロシアの研究者たちは、精神障害者の脳は、ある種の食品に含まれるレクチンに対して普通の人の脳より敏感に反応すると発表している。
ひざかんせつこうウサギの膝関節腔にレンズ豆のレクチンを注射したところ、関節炎を起こした。


慢性関節リウマチとは異なった症状だ。
関節炎を患っている人で、トマト、なす、じゃがいもなどナス科の野菜を食べるのを避けている人も多いが、これは実際に効果があるようだ。
ナス科の植物にはレクチンが非常に多く含まれているからである。
食物に含まれるレクチンはまた、白血球の受容体に働きかけ、白血球を急激に増殖させる。


こういった働きをするレクチンはミトゲン(分裂促進剤)と呼ばれている。
白血球の細胞分ァ幸些ご裂を促すからだ。
ミトゲンは細胞同士をくっつけることで血管を塞ぐのではなく、犬につくノミのように自分をほかの物質にくっつける。
救急治療室の医師たちは、白血球の数が異常に多い子どもを診ることがときどきある。
ぐったりとしているが、白血球の数が多いという以外に何の異常も見受けられない。
普通はまず白血病を疑うところだが、勘の鋭い医師なら子どもの親にこう質問することだろう。


「お子さんは庭で遊んでいませんでしたか?」もし答えがイエスなら、次に「お子さんは何かの植物を口に入れたりしてませんでしたか?」という質問が続く。
やまごぼうの葉や茎を食べるとよくこういう症状が現われるのだ。
やまごぼうには白血球の増殖を促す働きの強いレクチンが含まれているためだ。

 

自分にとって有害なレクチンの見分け方

血液型別食事法を忠実に実行し、自分の血液型にとって有害なレクチンはすべて避けるようにしている、という患者はよくいるが、実際に徹底して実行している人はまずいない。


わたしがはっきり指摘すると、たいていの人は「どうしてわかるのですか?」とびっくりした様子で、あっさりと自分の食事法はそれほど厳格ではなかったことを認めるのだ。


血液型によってレクチンの反応が異なるというのは、ただの仮説ではない。
科学的に立証された事実だ。


わたしは通常食卓に上るような食舶のほとんどについて、血液型への反応を調べた。
臨床でも観察したし、研究室での実験もおこなった。


研究室では、ピーナツやレンズ豆、肉、小麦などそれぞれの食品からレクチンだけを取りだして実験してみた。
レクチンに反応する血液型の細胞が縦集する様子を顕微鏡で観察したのだ。
また、体内にレクチンが存在するかどうかを調べる科学的な方法もある。
これはインジカン・スケール検査と呼ばれる簡単な尿検査で、尿のなかに腐敗物が含まれていないかどうかを調べるものだ。
肝臓や腸がたんぱく質をきちんと代謝することができないとき、インドールと呼ばれる有害な物質が生まれる。


インジカン・スケールを使えば、インドールの量を調べることができる。
有害なレクチンを含む食品や自分の血液型では消化しにくい食品を避けるようにしていれば、インジカン・スケールの値は低くなる。
レクチンを多く含む食品や消化しにくい食品を定期的に食べていると、インジカン・スケールの値は高くなり、体内に発癌性物質を多く持っているとい、うことになる。
インジカン・スケールで高い値のでた患者は、いつもは食事法をきちんと守っているのだが、ごくたまにいつもと違った食事を楽しむこともあるのだと言い訳をし、スケールの高い値が信じられないという顔をする。


インジカン・スケールで2.5という値がでたとしよう。
かなり問題のある数字だ。
だが、血液型別食事法を忠実に守れば、二週間でスケールの値を1か0にまで下げることができる。


インジカン・スケールについては初めて耳にする人も多いかもしれないが、これはここ五十年間ほど医療の現場で広く使われてきたもので、以前はどこの研究室でもこの検査を受けることができた。
だが、数年前に、いくつかの大きな研究グループがインジカン・スケールの使用をやめてしまった。


検査を受けたいと希望する人がほとんどいないからだという。
人人が血液型とレクチンの関係を理解するようになれば、インジカン・スケールもまた復活するに違いない。
それまでは、かかりつけの医師か自然療法医にテストを受けたいと頼んでみるとよいだろう。

 

あるラビの話

何年もの間一血液型暁食事法を説くなかでわたしはいくつもの治癒例を目にしてきた。だが、ブルックリンに住むあるラビほどわたしを感動させ、元気づけてくれた人はいない。


一九九○年の初め、わたしの治療法を評価してくれているニューョーク市の医師から、急用だということで電話がかかってきた。彼の患者のひとりに会ってくれないかというのだ。

患者というのは高名なぞンティム派のラビで寝たきりの状態だ(》た「ラビのジェイコブ師は特別な方なのです」と彼はいった。


「あなたにとっても貴重な経験になると思いますよ。
ラビにとってもきっとそ雲7でしょう」彼の話によれば、七十三歳のラビは長く糖尿病を患っており、インスリンを投与してもなかなか効果があがらないのだという。
また、卒中の発作を起こしたことがあり、ラビの体のまひ一部にはいまだに麻偉が残っているそうだ。


わたしはブルックリンにあるラビの自宅を訪ねてみた。
ジェイコブ師は本当に素晴らしい方だった。
宗教への熱い情熱と静かな思いやりにあふれた方だということが一目でわかった。
背が商く、昔はがっしりとした体つきだったのだう7と思われたが、そのときは衰弱してぐあごひげったりとベッドに横たわっておられた。


ふさふさとした白い顎紫が胸のあたりまで伸びていた。
病床にありながらも、ラビの目は澄み、優しく、生命にあふれていた。
早くベッドを出て仕事に戻りたいとい、7のがラビの願いだったが、ひどい痛みをこらえておられるのは見ただけでわかった。


発作を起こす前から、足が悪かったのだとラビはわたしに話してくれた。
血行不良で両足はむくみ、炎症を起こしていた。
歩こうとすると激捕が走るのだそうだ。
左足の方は麻輝してしまっていた。


ラビの血液型がB型だと聞いてもわたしは驚かなかった。
アメリカでB型の血液型は比較的珍しいのだが、ハシティム派のユダヤ人の間ではかなり多い。
彼らはほとんどが東ヨーロッパからの移民だからだ。
ラビの症状を回復させるためにまず彼かどのような生活をし、どのような食事をとってきたのかを知る必要があった。


ユダヤ人の場合、宗教的戒律によって食事には厳しい制約がある。
わたしはラビの奥さんと娘さんから話を聞くことにした。


二人とも自然療法についてはほとんど何も知らなかったが、ラビを助けたいという気持ちから、快く協力してくれた。
「ラビがどういう食事をしているのか教えてください」とわたしはいった。


「父はだいたい毎日同じ物を食べています」と娘さんが答えてくれた。
ラビは、蒸した鶏肉、チョーラントと呼ばれる豆を煮た料理、カーシャと呼ばれる粗ぴきのそばを使った料理を主に食べているということだった。


「カーシャはどのようにつくるのですか?」ユダヤ教の食事についてあまり知識のないわたほほえしが尋ねると、奥さんと娘さんは、ときどき素敵な微笑みをこちらに向けたり、大声で笑ったりしながら、何やらイディッシュ語のやりとりをかわした。
かんぺきやがて、娘さんが完壁なニューョーク英語で話し始めた。


「まずカーシャ、つまり粗びきのそばですが、それを煮るんです。
そしてチョウ型のマカロニを加えます。


あとはおⅢによそって、お祈りをしていただくんです」さ「カーシャには味つけは一切しないのですか?」とわたしは訊いた。
二人の問でまたイディッシュ語のやりとりがあった後、今度も娘さんがこう答えてくれた。
のつと「先生、カーシャを作るときは、まず、鶏肉をコーシャというユダヤ教の戒律に則ったやり方で調理するところから始めます。


鶏肉から脂をきれいに取り去るために、厚手のソースパンにたまねぎのみじん切りを少し入れ、鶏肉と一緒に火にかけます。
そうすると鶏肉の脂がでてきます。


きれいで混じり気のない鶏肉の脂がとれるんです。
その脂を焼きたてのハーラパンの上に少量の塩と一緒にのせて食べるんですが、これはもう、死んでもいいってくらいにおいしいんですよ」そんなものを食べていたのでは本当に死んでしまうかもしれないとわたしは心のなかで思った。


娘さんは話を続けた。
「脂抜きした鶏肉はこんがりと焼けてパリパリとしてとてもおいしあめわきいんです。
その鶏肉と飴色になったたまねぎをカーシャの脇に一緒に盛りつけていただきます。
鶏肉はポテトチップスなんかよりずっとおいしいんですよ。


父もこれが大好物なんです。
ソースパンに残った脂もカーシャとマカロニに加えます。


これがまた、もう本当においしいんです!」こういった食事はハシディム派の人々の食卓にはよく登場するらしく、このラビの家では、安息日になると決まって鶏肉添えのカーシャを食べているのだということだった。


そして、ラビがこの食事を口にするのは週に一度だけではないこともわかった。
信心深いラビはほとんどの時間をお祈りに費やすため、食事のことを考える暇などなく、ただ毎日同じような食事を一日に二回とり続けているという。


ユダヤ教の食事というのは何千年もの間守られてきた伝統であるが、ラビのようにB型の血液を持つ人々にとっては体質に合った食事とはいえない。
鶏肉やそば、豆、とうもろこしlそしてもちろん鶏肉の脂Iはラビの卿鍍細胞を織集きせる。


ラビの卒中もこういった食事が主な原因で起こったのかもしれない。
また、食品に含まれるレクチンのせいでインスリンの働きが損なわれ、ラビの糖尿病は悪化の一途をたどるばかりという状態になってしまっていた。


正統派ユダヤ教徒が力、ンユルート(コーシャ)と呼ばれる食事の戒律を守って暮らしていることはわたしも知っていた。
カシュルートの歴史は古く、旧約聖書のなかでも細かく規定されている。
食べてはならないとされている食品の数は多い。


乳(製品)と肉を一緒に食べなぺるのも禁じられている。
ユダヤ式を守っている家庭では、鍋も皿もスプーンもフォークも乳製仙用と肉用に分け、さらに、台所の流しまで二つに分けてある。


ぽうとくわたしはユダヤ教徒にとって大切な戒律を旨演しないように気をつけながら、ラビの食生活を変えなくてはならないという話を奥さんと娘さんに切りだした。
ユダヤ教徒が清浄ではないと考えている食品は、わたしの知っているかぎり排除するようにした。


幸い、ラビにとっても受け入れやすいと思われるメニューを考えつくことができた。
わたしはラビの奥さんに、いつもラビがとっていたような食事は週に一度の安息日だけにし、ほかの日はもっといろいろなメニューを取り入れてもらえるようお願いした。
安息日以外は、鶏肉の代わりに羊肉や魚や七面鳥、そばでつくるカーシャの代わりに米やきび、豆もチョーラント以外のいろいろな豆を使ってみてはいただけないかと提案してみた。


そして最後に、ラビの回復が早くなるようにわたしはビタミンとハーブの薬をいくつか処方した』その後一年間のラビの回復はまったく目を見張るほどであった。
わたしの訪問から八週間たも経たないうちに、歩いたり簡単な運動までするようになっていた。


そうやって体を動かしたことで、血行はますますよくなった。
あの高齢でありながら驚くほどの元気を見せ、卒中の後遺症もまったくなくなってしまった。


六カ月経った頃には、ラビのインスリン治療は注射から経口投与に変わった。
何年もインスリン注射に頼ってきたことを考えると、これは大変な進歩だ。
その後ラビは卒中の発作を起こすこともなく、糖尿病の症状もインスリン治療により安定している。


ラビを治療したことで、わたしは、血液型の持つ秘密がいかに太古から伝わり、いかに生命の基本をきちんと押さえているかということを改めて確認することができた。
また同時に宗教的、あるいは文化的理由で口にしている食事が、必ずしもその人にとって健康的な食事ではないということもはっきりと分かった。
五、六千年もの歴史を持つ食生活といえば、ずいぶんと昔からの習慣のように感じるが、各血液型の持つそれぞれの性質は、そういった伝統より何千年も前から存在しているものなのだ。


これから血液型別食事法について具体的にお話ししていくが、ラビの例を頭に置いておいてほしい。

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血液型別食事法とは、あなたの食生活を徹底的に変革するものではないし、あなたの文化にとって大切な食物を禁じるものでもない。
むしろ、あなたの体が持つ個性を最大限に尊重しようとするものだ。
これを実践することで、体を構成するひとつひとつの細胞は本来の働きを取り戻すことができるし、また、時代をずっと遡って進化の過程にある祖先たちとの繋がりを実感することもできる。